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旅に出たくなる書籍作品 12選(旅行記/写真集など)

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僕は旅が好きで、これまで23か国を訪問しています。異文化、自分が想像もできないことに出会える旅は人生を豊かにしてくれると僕は信じています。旅の途中、怖かったり、苦しかったりする経験もたくさんありましたが、そんなことも全部含めての旅。

新型コロナウィルスの影響で遠出もはばかられるご時世ですが、そんな今だからこそ旅に出られる時のためのに、旅への意欲を高めてくれる旅行記、写真集、ガイドブックなど12選をご紹介します。

深夜特急(沢木耕太郎)

【深夜特急1 香港・マカオ】
この地球の大きさを体感したいーー
人を旅へと駆り立て続ける不朽の名作!

第一章 朝の光 発端
アパートの部屋を整理し、引出しの中の一円硬貨までかき集め、千五百ドルのトラベラーズ・チェックと四百ドルの現金を作ると、私は仕事をすべて放擲して旅に出た……
第二章 黄金宮殿 香港
黄金宮殿という名の奇妙な宿屋に放り込まれた私は、香港中を熱に浮かされたように歩きまわり、眺め、話し、笑い、食べ、呑んだ。香港は毎日が祭りのようだった……
第三章 賽の踊り マカオ
香港の喧噪と熱狂を離れ、息抜きにマカオに立ち寄った私は、“大小”というサイコロ博奕に魅せられていった――。やろう、とことん、飽きるか、金がなくなるまで……

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言わずと知れた、旅好きのバイブル的な作品。全6巻と聞くと長く感じる方もいるかもしれませんが、1冊ごとは短いので僕はあっという間に読み切ってしまいました。

ユーラシア大陸に香港から入り、インド、中東、ヨーロッパを通過しながらイギリスのロンドンを目指す作者。旅の様子や作者の思考を読んでいるだけで楽しいのですが、僕がこの作品を好きな理由は旅の舞台は1970年代であることです。現在は失われてしまったであろう当時の古めかしさや喧噪が描かれており、タイムスリップをしている気分にもなれる作品です。

旅情熱帯夜(竹沢うるま)

これは竹沢うるまの1021日・103カ国を巡る旅を、
「紀行文×膨大な写真」そして「当時の手書きの日記」を加えるという
新しいスタイルでまとめた旅行記である。

北米から南米、南極を巡り、激動の中東へ。
そしてアフリカ大陸を縦断し、ユーラシア大陸を横断する。
移動手段はできる限り陸路。
ローカルバスに乗り、カヌーで川を下り、ヒッチハイク、徒歩、時には馬で峠を越え、
満員列車に50時間以上揺られ……。地を這うような旅をした。

長く険しい旅の途中で巻き起こる衝撃的なハプニングの数々、
思わず吹き出してしまう失敗談、現地の人々に翻弄されて疲れ切る日々、
心を揺さぶられる美しい光景、別れがたい出会い、ふと思い出される日本のこと……。
本人ですら予測できなかったリアルな旅人の心の動きが、
臨場感たっぷりな写真コラージュとともに旅をしているような気持ちになれる一冊。

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1021日・103カ国という超長期の旅だからこその重厚感を感じる一冊。

写真集として写真を眺めるだけでも楽しめますが、旅の中で揺れ動く作者の心の様子を読むことで自分もまるで旅を追体験しているような気分になります。作者が苦悩するシーンでは共感して自分も旅の苦しさまでも味わえる気がします。

自分では実行できないような厚みのある旅だからこそ、自分が想像もできない世界にいざなってくれます。

ヨシダ、裸でアフリカをゆく(ヨシダナギ)

2009年11月、エチオピアを訪ねて以来、アフリカ16か国で少数民族を撮り続けた
“裸の美人フォトグラファー”ヨシダナギの全記録。
「相手と同じ格好をすれば、ぜったい仲良くなれる」とずっと思っていたヨシダナギ。
彼女が裸族の前で裸になると、いままでになかった歓迎の舞が始まった――。
そんな彼女が大好きなアフリカとぶつかったり、爆笑したり、泣きわめいた
クレイジーな紀行が、豊富なビジュアルとともに描かれた一冊です。

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アフリカの少数民族の美しい撮影で知られる女性写真家のヨシダナギさんの旅の記録。ヨシダナギさんが旅で見舞われるハプニングなどは読んでいて純粋に楽しめます。食事、人、生活スタイルなど日本とは違いが大きいアフリカですが、ヨシダナギさんの性格や経験でしれっと乗り越えているのがオモシロいです。

「旅って怖い」、「アフリカって怖い」、「アフリカってかわいそうな場所」と感じる方が読んでみると、旅やアフリカの全然違う側面がみえてくると思います。

もはや旅かどうかなんて関係なく、読んでいるのが単純に楽しい一冊です。

ここじゃない世界に行きたかった(塩谷舞)

あたりまえに生きるための言葉を取り戻す。
出会うべき誰かと強く惹かれあうために――。

アメリカ在住のエッセイストが贈る、瑞々しいデビュー作!
(中略)
SNS時代の求愛方法/エシカル消費とBLMの繋がり/ホラ吹きグリーンウォッシュ/ポストラグジュアリーの潮流/大統領選、青と赤のあわいにある色たち/ミニマルな働き方/とびきり美しい傘「/良いことでは飯が食えない」への終止符を……etc

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旅が主軸のエッセイではないですが、言葉が美しい大好きな作品なので、ご紹介します。

ニューヨークでの生活、アイルランドへの留学。バックパッカーが感じる喧噪の中の異文化の発見でもなく、憧れで目が曇って魅力ばかりをキラキラと描くのでもなく、「ここじゃない世界」を現実的に、しかし美しく見せてくれる一冊です。

僕はいろんな国を旅しました。東京、イギリス、スコットランド、フィジー、千葉、大阪に住んできました。どの場所でも良い点もあれば、よくない点もあります。リゾート地のフィジーに住んでいたことに対して羨ましがってくださる方もいるかもしれませんが、首都の海は汚くて入れないし、暑いし、交通の便は良くないし、スコール的な雨は多いです。

「ここじゃない世界に行きたかった」で特に好きな一節をご紹介します。

ずっと「ここじゃない世界に行きたい」と願って生きてきた。どこか遠い場所に行けば、この身体に付きまとうぼんやりした憂鬱からも解放されて自由になれるものだと思っていたのだ。けれども大人になり、遠い年に、遠い異国に行ったとて、そこでまず出迎えてくれるのは新しい憂鬱だ。もちろん、移動したことで自由になれたと感じる瞬間もあるけれど、しばらくすればそれは現実を見る解像度が低かっただけ、ということに気づくのだ。理想郷を追い求める憂鬱からの解放運動は、諦めた方が健全らしい。

ここじゃない世界に行きたかった 大都市から離れて

塩谷舞さんが描くような現実も知った上で旅に出れば、過度な期待をしすぎることなく、旅をフラットに楽しめるのではないでしょうか。

僕らの人生を変えた世界一周(TABIPPO)

(はじめにより)

飛行機に、一歩飛び乗れば、
過去の自分なんて関係ない。
人生最後の日のあなたが
後悔するか、満足できるかどうかは
今のあなたが
踏み出す一歩で決まっていく。

この本は、決められた毎日を飛び出し、
世界を旅して人生を変えた
世界一周者 50 人とつくった旅の本です。
人生を変える世界一周の旅、
はじまりはじまり。

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いろんな方の世界一周が詰まった本です。

旅の理由やルートは人それぞれ違い、出会う人も違い、感じることも違う。それを改めて感じることで、自分なりの旅へ踏み出す勇気をくれる一冊だと感じました。

僕は世界を一ミリも知らなかった

自由気ままな旅でもなく、終わりのない自分探しでもなく、世界を舞台に活躍したいから、旅に出た。世界中の「働く人」に出会うため。お金があるのにボロ宿に泊まるアメリカ人大学教授、軍人あがりのイスラエル人女性、元ストリートチルドレンのインド人実業家……。ネットを駆使して出会いを繫ぎ、2年間50ヵ国。起業家の人生を変えた世界一周の旅。

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作者の旅は、「旅」自体が目的ではなく、人との出会いと自分の成長がメインの旅というところでしょうか。仕事や起業という側面から世界を見るからこそ感じられる世界の広さがあります。

SURI COLLECTION

世界一、ファッショナブルな民族「スリ族」日本初の写真集。
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エチオピアに彼らはいる。
花、葉、実、土、茎、枝。
裸の体を地球上でもっとも鮮やかに彩る民を撮るために、
私も服を脱ぎ、裸になった。

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先ほどご紹介した「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」の作者ヨシダナギさんによる写真集。

アフリカとか、少数民族とか関係なく、美しいものは美しい。世界にはこんな美しい。

見るだけで引き込まれること間違いなしの一冊。

秘境国 -まだ見たことのない絶景-

地球には、まだまだ知られていない絶景がある!

いまだ手つかずの自然が残る「カリブ海の宝石」、ベリーズ(北米)。
雄大な山々が連なる火山列島バヌアツ(オセアニア)。
中世ヨーロッパ時代「黄金郷」の代名詞であったマリ(アフリカ)。
本書では、日本人にまだよく知られていない国々を、美しい写真とその地にまつわる興味深いストーリーとともにご紹介していきます。

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美しい絶景はもちろん、ガイドブックでは扱わないようなスポットや貧困などの発展途上国の現状なども掲載されています。世界には美しいものもあれば世界の現状をしっかりと切り取っているような一冊です。

この世界で死ぬまでにしたいこと2000(TABIPPO)

この本のコンセプトは「旅の大事典」。
あの国でできることって何?どんな場所があるの?
絶景、秘境、グルメ、 非日常etc..。
ページをめくるとこの世界の遊び方が2000個ズラリと並んでいます。(中略)

一度きりの人生じゃ、絶対足りない。
でもできるだけこの世界を楽しみ尽くしたい!
そんなあなたのために、この本はつくられました。

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世界でやりたいこと(行きたい場所、食べたい食事など)などがひたすら紹介されている一冊です。自分が知らない国の魅力を発見でき、次の旅行先を決めたり、人生でやりたいことリストを作るのにうってつけです。

いつかは行きたい 一生に一度だけの旅 BEST500(ナショナル ジオグラフィック)

500という圧倒的な数の滞在・体験・移動のアイデアが満載。

秘境から必見の定番まで、ビジュアルガイドの決定版を全面的に見直した改訂新版。美しい写真とともに、旅先での楽しみ方、情報収集のヒント、ベストシーズン、ロケーションマップ、テーマ別の旅先トップ10など、次の旅行先を探すだけでなく、読むだけでも地球一周の気分にひたれる情報満載の1冊。 世界中の楽しいことが、この本で見つかります。

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ナショナルジオグラフィックからの出版ということで、写真やレイアウトが美しい一冊です。TABIPPOの「この世界で死ぬまでにしたいこと2000」は辞書的に網羅しているのに対して、文化や歴史を知ることができる読み物としても楽しめます。

人類の悲しみと対峙するダークツーリズム入門ガイド(いろは出版)

「行きたくない。しかし行ってみたい。」

世界中の負の遺産。その歴史からガイド情報までを網羅した一冊。

この本は、世界中に点在する、戦争、迫害、破壊、災害、虐殺、社会差別などの
人類の悲しみの現場と対峙する「ダークツーリズム」のガイドブックであり、入門書です。
誰もが知る有名な場所からあまり知られていないアクセスが難しいマイナーな場所まで、
36 ヵ所のスポットを選び、見どころやモデルプランなどの旅行情報を掲載し、
また、その場所にまつわる基礎的な歴史解説をしていますので、読み物としても楽しめるようになっています。
この本を読み終わった頃、あなたの次の旅の目的地が見つかれば、嬉しいです。

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ダークツーリズムとは…
戦跡や災害被災地など、死・暴力・虐待などの悲劇にまつわる場所を訪問する観光のこと。ブラックツーリズム(Black tourism)、悲しみのツーリズム(Grief tourism)とも呼ばれる。英国の学者が1990年代後半に提唱し、死者を悼むとともに、悲しみを共有する観光とされるが、その解釈や捉え方は様々である。「悲しみを受け継ぐ」という意味から「ピースツーリズム」と呼ぼうという動きもある。

https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/dark-tourism/#:~:text=%E6%88%A6%E8%B7%A1%E3%82%84%E7%81%BD%E5%AE%B3%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0,%E6%96%B9%E3%81%AF%E6%A7%98%E3%80%85%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

世界には絶景や魅力的な観光地だけではなく、悲惨な戦争や災害の歴史にまつわる場所がたくさんあります。観光は「光」を「観る」ことですが、旅は学びでもあると考えています。負の遺産を訪れることは教科書で歴史を学ぶよりも遥かに有意義です。

世界でいちばん旅が好きな会社がつくった ひとり旅完全ガイド(TABIPPO)

「この1冊さえあれば、海外旅行は大丈夫! 」

年間550万人が見ている旅情報メディアを運営するTABIPPO監修!

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「ひとり旅って、私でもできる?」
「お金ってどれくらいかかりますか?」
「荷物がめっちゃ多くなりそうなんですが、どうしたらいいですか?」
などなど、全52の質問に旅の先輩が答えます!

Q&A形式で、シンプルに旅のノウハウをまとめた、ひとり旅完全ガイドブックです。

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旅に興味があるけれど旅に出るのが不安な方の背中を押してくれる一冊。資金、言語、持ち物、飛行機、安全、wifiなど様々な不安に対するノウハウが詰まった本です。

初めて海外に行く方、初めて長期の旅に出る方、初めて複数の国を跨いで旅をする方におすすめです。


以上です。

最後までご覧いただきありがとうございます。

本日もあなたにとって良い一日でありますように。

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