「今まで行った中で一番よかった場所はどこですか?」
僕が「23か国を訪問した国がある」と言ったりとか、Instagramで旅行写真をアップしていると、ほぼ確実に聞かれる質問である。
でも、僕はいつも悩む。「一番なんて決めれない」と。旅を「よい経験」にしてくれるのは、観光地だけではなく、食事だったり、人との出会いだったりする。ということで、「『分野別』で一番よかった国」をご紹介していく。
最も印象に残っている国 1位 フィジー
フィジーが最も印象に残っているのは、旅行でも留学でもなく、青年海外協力隊として現地に深く入り込めたから。
訪問は2回で合計の滞在期間はたった4か月ほど。
フィジーの現地語である「フィジー語」と「フィジーヒンディー語」を語学学校で1週間ずつ学べたり、毎日のようにインドカレーを食べたり、時刻表もないバス停で30分以上待っていたり、結構な田舎でホームステイしたり、学校で卓球を指導したり、暮らし始めるために安い家具屋で家具を買い漁ったり、毎週日曜日にテニスしたり、待ち合わせで1時間30分くらい遅刻されたり、汗だくなのに停電+断水したり…フィジーで初めて経験したことはは山のようにあった。
楽しいことばかりではなかったが、青春の日々のように記憶に残っている国。
参考:フィジー関連の記事
遺跡の観光が楽しい国 1位 カンボジア
カンボジアは3回も行っている。遺跡巡りが何より楽しい。
アンコールワットは言わずもがな、世界的に有名な世界遺産。アンコールワットで日の出を見るのも王道ルート。でも、アンコールワットの観光は体力的に結構ハードだった。
カンボジアは東南アジアで暑い。暑いのに日影が少なく、体力を奪われる。そして、アンコールワットは広大である。急な階段もあり、まあまあな距離を歩かないといけない。
カンボジアで僕が最も好きだった遺跡はベンメリア遺跡。天空の城ラピュタのモデルなどと言われている場所だ。整備されたアンコールワットよりも、ジャングルの中の「遺跡」を探検しているような状態だ。カンボジアを訪れる遺跡好きであれば、ここは是非とも訪れてほしい。
ちなみにベンメリア遺跡まではこちらのツアーを利用させていただいた。
参考:カンボジアの写真記事
食べ物が好きだった国 1位 タイ
これは完全に好みである。僕はタイ料理が好きで、日本でもよくタイ料理を食べに行くので、タイの優勝はタイに行く前から決まっていたのかもしれない。
タイ料理はおいしい食べ物の種類が多い。ごはん、麺、肉、魚介、フルーツ。より取り見取りである。そして物価のおかげもあり、価格もかなりリーズナブルなのが魅力である。
タイの暑くて湿気のある気候で食べるグリーンカレーやトムヤンクンなどの辛めの料理は最高で食べるのが止まらない。汗も止まらない。
タイのシンハービールも味が(良い意味で)薄く感じるので、飲みやすくて大好きだ。
余談だが、さらにタイのすごいところは日本食を食べるにも全く困らないところ。実は2回目にタイに行ったのは2016年、イギリス留学中で日本食にもアジア料理にも飢えていた。(イギリスにもアジア料理も日本料理もあるが値段が高い。)そんな僕はタイのバンコクで牛角や大戸屋を楽しんだ。海外に行きたいが食事面が心配な方は、ぜひタイへ。
参考
街が素敵だった国 1位 スコットランド エディンバラ
スコットランドの首都エディンバラ。僕は3か月ほどエディンバラに住んで語学学校に通っていた。
街の中心の丘の上にはエディンバラ城があり、13時を知らせる大砲の音が鳴り響く。歴史を感じさせるヨーロッパらしい建物が集合する旧市街。そして東京のど真ん中で育った僕でも全く不便さを感じないほど都会的な新市街。そんな古さと新しさを持つ素敵な街でありながら、自転車で行ける範囲に緑を感じる丘もあれば、海もある。僕にとっては歴史と流行と自然がすべて詰まったような街に感じた。
余談だが、エディンバラ滞在期間中に、エディンバラの映画館で「Japan anime fes」のようなものが開催されていた。どうしても見たかった「君の名は。」と「聲の形」が上映される予定だったので、2日連続で映画館に通った。エディンバラで日本アニメを見たのは不思議で思い出深い体験。
参考:スコットランドの写真記事
建築が美しかった国 1位 スペイン サグラダ・ファミリア
世界的に有名な建築物、サグラダ・ファミリア。僕が最も建築物で感動した場所。
遠目から見た存在感。
間近から見る外壁など細かい装飾の美しさ。
内部の神秘的な森のような柱と神秘的なステンドグラス。
僕はキリスト教徒でもないし、特定の宗教を深く信じているわけではないが、「この場所なら神はいる」と思った記憶がある。思わず言葉を失う場所。
参考
自然が美しかった国 1位 モロッコ サハラ砂漠
モロッコには10日間ひとりで滞在し、マラケシュ、メルズーガ、フェズ、シャウエンを巡った。
サハラ砂漠に行くためにメルズーガという街にバスで10時間以上かけて移動し、サハラ砂漠ツアーに備える。ツアーと言っても、その回は僕だけだった。夕方にガイドが引くラクダに乗って砂漠へと繰り出し、写真を取ってもらいながら夕暮れを見る。空が見えるテント(のようなもの)に着き、タジン鍋で料理を作ってもらう。ツアーの説明では現地の楽器を弾いてくれると言っていたのだが、僕が一人だったせいか、音楽はなかった。そして砂漠しかない世界の中で、満点の星空を眺めながら寝る。日の出前に起きて、砂漠から登る朝日を見て、ホテルがあるメルズーガに帰っていく。
砂しかない場所で、星が輝き、日が昇るのを眺める。日本では感じたことのない壮大なスケールの自然。自分なんて自然から比べたら、ちっぽけで取るに足らない存在で、人は地球という自然の中で生きているのだ。そして世界には自分が知らない世界が果てしなくある。もっと世界を見てみたい。そんなことを感じさせてくれたのがサハラ砂漠。
参考:モロッコの写真記事
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