" /> 障害者のインクルーシブを卓球で実現!トンガの「Smash Down Barriers」

障害者のインクルーシブを卓球で実現!トンガの「Smash Down Barriers」

南太平洋の小国・トンガで、卓球を通じて障がいのある若者の社会参加を促進する取り組みが進行中です。ITTF Foundationの支援を受けたこのプロジェクト「Smash Down Barriers」は、障害者を対象とした卓球活動を展開することで、インクルーシブな社会づくりを目指しています。

プロジェクトの詳細

https://ittffoundation.org/programmes/tt-dream-building/smash-down-barriers-in-tonga

この取り組みは、Netina Latu Vea氏が中心となって運営されており、彼女は自身の家族の経験から、障がいのある人々が感じる孤立や偏見をなくす必要性を強く感じてきました。特に、トンガでは人口の約10%が障がいを抱えており、多くの人々が社会からの偏見や差別、さらには家庭内での虐待や排除に怯えながら生活しているそうです。

このプロジェクトは、特に障害を持つ若者や青少年を主な対象としており、トンガの各地域で卓球のワークショップや交流イベントを実施。プレーを通じて、参加者の自信や自己肯定感の向上、コミュニケーション能力の発達が期待されています。

また、このプロジェクトでは保護者や地域のリーダーも巻き込み、卓球を媒介とした対話や共生の場を創出しています。Netina氏は、「誰もが才能を持っており、その才能を磨く機会があれば皆が社会の貢献できるようになります」と語っています。

プロジェクト実施国・トンガの概要

https://ittffoundation.org/programmes/tt-dream-building/smash-down-barriers-in-tonga

トンガ王国は南太平洋に位置する島国で、人口は約10万人。国土は小さいものの、強い家族文化と共同体意識を持つ社会が特徴です。一方で、障がい者への支援体制や公共施設の整備は十分とは言えず、障がいのある人々が孤立する傾向があります。

トンガではスポーツは重要な文化要素であり、ラグビーが特に人気ですが、卓球のような個人競技は障がいの有無を問わず楽しめるため、インクルーシブな活動として非常に有効とされています。

+α JICA海外協力隊の視点(トンガ・フィジー)

トンガで卓球隊員として活動していた青年海外協力隊の記事(2020年に作成)もご紹介いたします。現地の写真もたくさんあり、卓球事情がよくわかります!

「青年海外協力隊のいま」#8太平洋の島国トンガで卓球!小林真子|maki
青年海外協力隊の「これまで」と「いま」を紹介するコーナー 「青年海外協力隊のいま」 第8回はトンガ王国・卓球隊員の小林真子(こばやし まこ)さん! トンガでは苦労しながらも、パラ選手の指導や普及活動など、幅広い活動に取り組んだ小林さん。 そ...

トンガは、私自身が活動していたフィジーとも近い国なので、こちらも合わせてご連絡ください。

ITTF FoundationとDream Building Fundとは?

ITTF Foundationは、世界の卓球を統括する国際卓球連盟の社会貢献部門として、卓球を通じた社会変革を推進しています。教育、平和構築、ジェンダー平等、健康促進など、多様なテーマでプロジェクトを展開しています。

Dream Building Fundは、ITTF Foundationが運営する助成プログラムで、卓球を活用して社会課題に取り組む地域団体に、資金や専門知識を提供するものです。EduDrive Table Tennisもこの枠組みの一つとして支援を受けています。

まとめ

「Smash Down Barriers」は、卓球というシンプルながら奥深いスポーツを通じて、トンガの障がいを持つ若者たちの未来を切り拓く重要なプロジェクトです。リーダーのNetina Latu Vea氏の情熱と地域の協力により、障がい者が自信を持って社会に参加できる土壌が築かれつつあります。トンガ発のこのインクルーシブな取り組みは、他国への広がりも期待される好事例といえるでしょう。

参考情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました