2025年5月時点の最新の男子、女子団体世界ランキングにランクインしているアフリカ諸国の紹介です。https://www.ittf.com/ittf-world-team-ranking
アフリカでは、エジプト、ナイジェリアが特に強国であり、世界卓球2025でもアルナ選手(ナイジェリア)など、アフリカ選手も活躍していました。
一方、それ以外の国の卓球事情については、あまり知られていないので、私自身の勉強も兼ねてご紹介いたします。
調べてみると男女の世界ランクは男女団体の双方が同程度のランクであるケースが多かったですが、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国など一部の国では女子の世界ランクがないケースもありました。あくまで個人的な想像ですが、女子によるスポーツ進出、社会進出に遅れがあるのかもしれません。ただ、男子団体世界ランクは最下位が139位ですが、女子は123位が最下位であり、男子の方が登録数が多いことから、男子団体世界ランクのみを持つ国があるのはアフリカに限ったことではありません。
以下に、各国の位置情報、人口、GDP、国の特徴などを簡潔に紹介します。
※以下、男子団体ランキング順に記載し、順位は(男子ランク・女子ランク)で記載。ポイント制のため世界ランクが同一の国もある。
※各国の基本情報は日本の外務省「各国・地域情勢」ページを参照しています。https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html
- エジプト(14位・8位)
- ナイジェリア(20位・28位)
- アルジェリア(33位・36位)
- マダガスカル(35位・49位)
- チュニジア(40位・42位)
- エチオピア(41位・50位)
- ベナン(45位・52位)
- トーゴ(50位・90位)
- アンゴラ(51位・51位)
- ウガンダ(52位・44位)
- 南アフリカ(53位・38位)
- コートジボワール(54位・77位)
- カメルーン(56位・54位)
- ガーナ(63位・47位)
- コンゴ民主共和国(65位・なし)
- コンゴ共和国(71位・なし)
- スーダン(75位)
- ガボン(79位・67位)
- モーリタニア(79位・なし)
- ケニア(79位・64位)
- ボツワナ(84位・73位)
- モーリシャス(85位・107位)
- モロッコ(85位・90位)
- ナミビア(100位・90位)
- リビア(101位・なし)
- ジブチ(101位・90位)
- ルワンダ(116位・61位)
- セネガル(122位・なし)
- 番外編:シングルスランキング
エジプト(14位・8位)

位置:北アフリカ
人口:約1億1000万人
GDP:約3870億米ドル(2023年)
特徴:ナイル文明の歴史を持つ観光大国であり、北アフリカ随一の経済規模を誇る。
外務省:エジプト
卓球:アフリカの卓球大国。選手層の厚さと国際大会での経験が特徴。
アサール選手は世界卓球2023でシングルスベスト8にも輝いています。

ナイジェリア(20位・28位)

位置:西アフリカ
人口:約2億2000万人(アフリカ最多)
GDP:約4770億米ドル(2023年)
特徴:石油資源を背景にした経済大国であり、文化・音楽でもアフリカをリード。
外務省:ナイジェリア
卓球:2016年リオ五輪ではアフリカ勢として初のシングルスベスト8、世界卓球2025ではシングルスベスト16と息の長い活躍を続ける大スター、アルナ選手を筆頭に強豪。

アルジェリア(33位・36位)

位置:北アフリカ
人口:約4500万人
GDP:約2250億米ドル
特徴:アフリカ最大の面積を持つ国。天然資源が豊富。
外務省:アルジェリア
マダガスカル(35位・49位)

位置:東アフリカ(インド洋)
人口:約2900万人
GDP:約165億米ドル
特徴:固有種が多く生息する生物多様性の宝庫。
外務省:マダガスカル
チュニジア(40位・42位)

位置:北アフリカ
人口:約1200万人
GDP:約510億米ドル
特徴:地中海沿岸の観光国で、政治改革を進める。
外務省:チュニジア
エチオピア(41位・50位)

位置:東アフリカ
人口:約1億2500万人
GDP:約1110億米ドル
特徴:独立維持の歴史を持つ文化的な大国。経済成長も著しい。
外務省:エチオピア
ベナン(45位・52位)

位置:西アフリカ
人口:約1300万人
GDP:約200億米ドル
特徴:安定した民主主義と農業経済。
外務省:ベナン
トーゴ(50位・90位)

位置:西アフリカ
人口:約850万人
GDP:約80億米ドル
特徴:港湾都市ロメを中心とした物流のハブ。
外務省:トーゴ
アンゴラ(51位・51位)

位置:南西アフリカ
人口:約3600万人
GDP:約850億米ドル
特徴:石油とダイヤモンド資源が豊富。
外務省:アンゴラ
ウガンダ(52位・44位)

位置:東アフリカ
人口:約4700万人
GDP:約470億米ドル
特徴:農業中心の内陸国で若年層人口が多い。
外務省:ウガンダ
南アフリカ(53位・38位)

位置:南部アフリカ
人口:約6100万人
GDP:約3990億米ドル
特徴:アフリカで最も産業化が進んだ国。多民族国家。
外務省:南アフリカ
コートジボワール(54位・77位)

位置:西アフリカ
人口:約2800万人
GDP:約700億米ドル
特徴:カカオ豆の世界最大の生産国。経済成長が著しい。
外務省:コートジボワール
カメルーン(56位・54位)

位置:中部アフリカ
人口:約2800万人
GDP:約450億米ドル
特徴:多様な気候と文化を持つ「アフリカの縮図」。
外務省:カメルーン
ガーナ(63位・47位)

位置:西アフリカ
人口:約3400万人
GDP:約770億米ドル
特徴:金やカカオ、教育水準の高さでも知られる。
外務省:ガーナ
コンゴ民主共和国(65位・なし)

位置:中部アフリカ
人口:約1億1000万人
GDP:約640億米ドル
特徴:アフリカで2番目に人口の多い国。鉱物資源が豊富。
外務省:コンゴ民主共和国
コンゴ共和国(71位・なし)

位置:中部アフリカ
人口:約590万人
GDP:約130億米ドル
特徴:フランス語圏。林業と石油が主な産業。
外務省:コンゴ共和国
スーダン(75位)

位置:北東アフリカ
人口:約4800万人
GDP:約340億米ドル
特徴:ナイル川と砂漠に囲まれた国。政治的不安定さが続く。
外務省:スーダン
ガボン(79位・67位)

位置:中部アフリカ
人口:約230万人
GDP:約200億米ドル
特徴:人口は少ないが、豊富な石油資源により比較的高い所得水準を持つ。
外務省:ガボン
モーリタニア(79位・なし)

位置:西アフリカ
人口:約470万人
GDP:約110億米ドル
特徴:サヘル地域に位置し、農牧業が中心。鉄鉱石の産出国。
外務省:モーリタニア
ケニア(79位・64位)

位置:東アフリカ
人口:約5500万人
GDP:約1200億米ドル
特徴:東アフリカの経済ハブで、ITや観光も発展。
外務省:ケニア
ボツワナ(84位・73位)

位置:南部アフリカ
人口:約260万人
GDP:約200億米ドル
特徴:ダイヤモンド産出国であり、政治的安定と高い教育水準が特徴。
外務省:ボツワナ
モーリシャス(85位・107位)

位置:インド洋(アフリカ東部沖)
人口:約130万人
GDP:約150億米ドル
特徴:観光と金融で経済が発展。多民族・多言語国家。
外務省:モーリシャス
モロッコ(85位・90位)

位置:北アフリカ
人口:約3800万人
GDP:約1400億米ドル
特徴:ヨーロッパに近く、農業、工業、観光が主要産業。
外務省:モロッコ
ナミビア(100位・90位)

位置:南部アフリカ
人口:約260万人
GDP:約130億米ドル
特徴:鉱業中心の経済。自然観光資源が豊富。
外務省:ナミビア
リビア(101位・なし)

位置:北アフリカ
人口:約700万人
GDP:約420億米ドル
特徴:石油資源を持つも、長期的な政治混乱が課題。
外務省:リビア
ジブチ(101位・90位)

位置:東アフリカ(紅海沿岸)
人口:約100万人
GDP:約35億米ドル
特徴:地政学的に重要な港湾国家。多国籍軍の拠点。
外務省:ジブチ
ルワンダ(116位・61位)

位置:東アフリカ
人口:約1400万人
GDP:約130億米ドル
特徴:ジェノサイド後の復興とICT立国化が進む。
外務省:ルワンダ
セネガル(122位・なし)

位置:西アフリカ
人口:約1800万人
GDP:約300億米ドル
特徴:西アフリカの文化的中心で、音楽やスポーツが盛ん。
外務省:セネガル
番外編:シングルスランキング


ITTF AfricaのWebサイト上では男女シングルス、ダブルスなどのランキングがわかりやすく掲載されています。https://africa.ittf.com/rankings?selectedTab=MEN%27S%20SINGLES&Age=SENIOR
男女シングルス上位者5名を見るとエジプト4名、ナイジェリア1名となっており、エジプトの層の厚さが伺えますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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