2025年6月、ニュージーランド・クライストチャーチでは、オセアニア地域における卓球の頂点を競う2つの主要大会が相次いで開催されました。
本記事では、「ITTF Oceania Championships 2025（オセアニア選手権）」と「ITTF-Oceania Regional Championships 2025（オセアニア地域選手権）」の概要、参加国、結果をわかりやすく振り返ります。
ITTF Oceania Championships 2025 〜大陸王者を決する舞台〜
大会概要
このオセアニア選手権は、男女シングルス・ダブルス・混合ダブルス・男女団体戦といった多彩な種目で争われ、地域最強国を決める格式ある大会です。
開催期間： 2025年6月7日〜11日
参加７か国：オーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニア、フランス領ポリネシア（タヒチ）、フィジー、クック諸島、ナウル
開催地： ニュージーランド・クライストチャーチ
大会結果
オーストラリアが全7種目を制覇し、男子シングルス、女子シングルス、混合ダブルスではベスト4も独占しました。オーストラリアに続き、男女団体やダブルスではニュージーランドが活躍していました。
男子シングルス（オーストラリアがベスト4独占）
優勝：Nicholas Lum
準優勝：Aditya Sareen
ベスト4：Finn Luu、Hwan Bae
女子シングルス（オーストラリアがベスト4独占）
優勝：Yangzi Liu
準優勝：Minhyung Jee
ベスト4：Jiamuwa Wu 、Constantina Psihogios
男子ダブルス
優勝：Hwan Bae / Aditya Sareen (オーストラリア)
準優勝：Nicholas Lum / Finn Luu (オーストラリア)
ベスト４：Timothy Choi / Griffin Buchanan 、Dean Shu / Jet Lin (両組ニュージーランド)
女子ダブルス
優勝：Yangzi Liu / Minhyung Jee (オーストラリア)
準優勝：Constantina Psihogios / Jiamuwa Wu (オーストラリア)
ベスト４：Jocelyn Lam / Yi Yelena、Josephine Chong / Ayumi Moriyama (両組ニュージーランド)
混合ダブルス（オーストラリアがベスト4独占）
優勝：LUM Nicholas / LIU Yangzi
準優勝：SAREEN Aditya / PSIHOGIOS Constantina
ベスト４：BAE Hwan / WU Jiamuwa、LUU Finn / JEE Minhyung
男子団体戦
優勝：オーストラリア
準優勝：ニュージーランド
3位：ニューカレドニア
女子団体
優勝：オーストラリア
準優勝：ニュージーランド
3位：タヒチ
ITTF-Oceania Regional Championships 2025 〜島しょ国の挑戦～
大会概要
本大会は男女シングルスのみ実施です。ITTF oceaniaのウェブサイト上ではthe Melanesia/Micronesia/Polynesia Championshipsとも記載されていました。この大会は、オセアニア地域における競技レベルの底上げと、国際舞台への登竜門として機能する意義深いイベントです。
開催期間： 2025年6月9日〜10日
参加国：ニューカレドニア、フランス領ポリネシア（タヒチ）、フィジー、クック諸島、ナウル
開催地： ニュージーランド・クライストチャーチ（上記と同会場）
大会結果
男子シングルス
ニューカレドニア、フランス領ポリネシア（タヒチ）、フィジー、クック諸島、ナウルの5か国からの15名で争われました。
優勝：Jeremy Dey (ニューカレドニア)
準優勝：Jérôme Morisseau (ニューカレドニア)
ベスト４：Ariinui Pambrun (タヒチ)、Joshua Yee (フィジー)
女子シングルス
ニューカレドニア、フランス領ポリネシア（タヒチ）、クック諸島、ナウルの4か国から10名が参加しました。
優勝：Maylis Giret (ニューカレドニア)
準優勝：Kahealani Mousson (タヒチ)
ベスト4：Temehau Tere (タヒチ)、Vanille Mauahiti (タヒチ)
まとめ：オセアニアの未来を拓く卓球の祭典
2025年のオセアニア2大大会は、地域の卓球レベル向上と次世代選手の育成という側面で極めて大きな意味を持ちました。
オーストラリアの安定した強さが際立つ中で、ニュージーランドやニューカレドニア、島しょ国の健闘も印象的であり、地域全体の競技力の底上げが進んでいます。
今後の大会でも、さらなる新星の誕生と多様な国・地域からの台頭に期待が寄せられます。オセアニア卓球の未来は、まさにここから始まっています。
参考記事
オセアニアの15か国の卓球事情をまとめた記事はこちらです。合わせてご覧ください。
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