HIV/エイズ感染や薬物依存は、ネパール社会における重大な社会問題で、特に1990年代中頃から薬物消費が増加し始めました。HIV/エイズ感染者や薬物依存には偏見もあり、社会復帰が困難です。
ITTF Foundationの支援を受けてNGOであるNaulo Ghumti Nepalがネパールで実施する「Table Tennis for New Life」プログラムは、そのようなを対象に、テーブルテニスを通じて自己定義や社会との再縁を回復することを目的としています。
プログラム概要:Table Tennis for New Life

本プログラムは、HIV/エイズ感染者や薬物依存により社会的脆弱な立場に置かれた人たちを対象としています。卓球を含むスポーツ療法を提供し、これまでのカウンセリング手法よりも効果的に身体的・精神的な回復を支援します。
このプロジェクトはリハビリセンターに通う120名が支援対象ですが、初年度には49名がプログラムに参加しました。
地域プロフィール:ネパールの基本情報

ネパールは中央アジアの非海沿国で、北は中国のチベット自治区、南はインドに接しています。首都はカトマンドゥ。人口は約3000万人、全土の8割が山地で構成され、農業や工業を主な産業としています。公産の言語はネパール語です。
ITTF FoundationとDream Building Fundとは?
ITTF Foundationは、世界の卓球を統括する国際卓球連盟の社会貢献部門として、卓球を通じた社会変革を推進しています。教育、平和構築、ジェンダー平等、健康促進など、多様なテーマでプロジェクトを展開しています。
Dream Building Fundは、ITTF Foundationが運営する助成プログラムで、卓球を活用して社会課題に取り組む地域団体に、資金や専門知識を提供するものです。EduDrive Table Tennisもこの枠組みの一つとして支援を受けています。

まとめ
HIV/エイズ感染や薬物依存による罪悪感、社会的偏見、そして孤立。そんな情況にある人たちに、再び社会との縁を繰り直し、自分をもう一度認める機会を提供するのが「Table Tennis for New Life」です。
卓球が、人を変え、社会をも変える。そのことを、ネパールの地で実践しているこのプログラムが明らかにしてくれます。
情報源:
https://ittffoundation.org/programmes/tt-dream-building/table-tennis-for-new-life
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